ベジイロ色とりどりの野菜

野菜の水溶性と脂溶性の栄養成分

「にんじんは油と一緒に調理した方がいい」「キャベツは栄養が溶けるからなるべく生の方がいい」などと言われますが、それには理由があります。栄養成分には油と一緒になると吸収されやすくなる脂溶性のものと、水に溶けやすく体に吸収しやすい水溶性の成分があります。

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野菜の水溶性と脂溶性

にんじんに含まれるビタミンA(βカロテン)は脂溶性で、この栄養成分はそのままではあまり体に吸収されません。油と融合することで吸収性が上昇するので、油で炒めて調理して摂取するのがいい食べ方です。脂溶性の栄養成分は身体の中に長くとどまるという性質をもっています。

キャベツには水溶性の栄養成分であるビタミンCが含まれています。茹でると水に溶け出していくので生で食べる方が効率良く栄養摂取できます。ただ、水溶性の栄養成分はすぐに汗や尿となって出て行ってしまうのであまり体内に蓄積し続けることはできません。一度に大量に食べてもダメなので不足していると感じているときには意識してこまめに摂る必要があります。

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栄養成分の性質から、こんなふうに食べた方が良いと言われていますが、いうまでもなく野菜には複数の栄養成分が含まれています。生のにんじん・油で炒めたキャベツにもそうやって調理したことで生まれる栄養成分も含まれているので、食べ方を限定してしまうことはよくありません。

水溶性と脂溶性は、栄養効果を考えたときの一つの目安として覚えておくと便利です。

水溶性と脂溶性の栄養成分


水溶性
ビタミンC・ビタミンB群
脂溶性
ビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンK

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