身体やお肌の機能の向上に欠かせない野菜の力。野菜には身体に必要な栄養成分が多く含まれているので、栄養が足りなくなると身体の衰えやお肌へ悪影響がでてくるようになります。野菜の美容効果について知りましょう。
赤野菜のリコピンパワーで紫外線から肌をガード。トマトに含まれる抗酸化物質のリコピンは紫外線から受けるダメージから肌を守ってくれます。シシミやシワ、たるみのもととなるメラニンの生成を抑え肌老化を防いでくれるので、肌の状態をキープしたいならリコピンの力はかかせません。美白化粧品を使うだけでなく体内からケアすることで、肌の透明感はぐんとアップします。リコピンは脂溶性の物質の為、油を使って加熱調理して食べたほうが吸収が良くなります。トマトの他、赤パプリカやピンクグレープフルーツにもリコピンは含まれています。
乾燥肌や肌荒れといったトラブルには、皮膚の水分蒸発を抑えたり鼻や喉や目の粘膜を強くしたり免疫力を上げるなどの働きをもつβカロテンの栄養成分がある黄色野菜を摂ることが一番です。お肌のうるおいチャージにはもってこいのβカロテンは脂溶性です。油を使って加熱料理をすることで吸収率が高まります。βカロテンは体内でビタミンAなどに必要量のみ変わり後は排泄されるので摂りすぎても心配もないのも魅力です。にんじんやかぼちゃや黄パプリカにβカロテンは含まれています。
緑野菜の主な色素はクロロフィルです。クロロフィルは赤血球の中にあるヘモグロビンの生成を助けます。体の隅々まで酸素を送り続ける運搬役のヘモグロビンが不足すると、酸欠状態になり頭がぼんやりしたり肌の色がくすんできます。また、緑野菜には貧血予防には欠かせない鉄分や葉酸が含まれています。クロロフィルはゆでると流れ出すので、焼いたり炒めたり蒸して食べるのがオススメです。また小さく切り刻んで食べることによって身体に吸収されやすくなります。こまつなやほうれんそうやパセリにクロロフィルは含まれています。
ブルーベリーが目に良いということで紫色の効果は知られていますが、目だけではなく肌にもいいんです。紫色の色素のアントシアニンは細胞が酸化して錆びるのを抑える働きをします。この高いアンチエイジング効果が美容面でも注目です。シミやシワやたるみ等といったあらゆる肌老化に有効で、若さの維持に役立ってくれます。アントシアニンの栄養成分がある紫野菜は水溶性なので、煮るよりも炒たり揚げたりして食べると効率よく摂れます。また、皮を剥かずに食べられそうな野菜は皮ごと食べた方が栄養成分が詰まっています。なすやブルーベリーや紫芋にアントシアニンは含まれています。
白野菜と果物に含まれているカリウムには利尿作用があり、体内の余分な水分と塩分を排出してくれます。むくみや塩分の取りすぎによる高血圧の解消にも効果的です。外歩きや立ち仕事が多い方で夕方に足がパンパンになる人、朝起きたとき顔がむくんでいることが多い人はカリウムの栄養成分が含まれている野菜をしっかり食べてみてください。カリウムは水溶性なので生のほうが効率よく摂取できます。煮て食べる際には煮汁も摂ると取りこぼしを減らせます。山芋やダイコンやバナナやりんごにカリウムは含まれています。
色で役割を把握しておくだけで必要な食べ物が分かるので、ひとつひとつ野菜や果物の栄養成分を覚えるよりもてが手軽に摂ることができます。
めずらしくて美味しい安心な野菜を食べてみませんか?地域限定生産の野菜や伝統野菜、古来野菜といったスーパーには並ばない珍しい野菜が全国各地にあります。その野菜たちは見た目と味の2つの方向から楽しませてくれます。これまで味わったことのない野菜は身体に栄養が入るだけでなく心も新鮮に元気を与えてくれます。野菜の宅配サービスを使ってお試ししてみましょう。
野菜・果物を赤・黄・緑・紫・白の5色に分けて紹介。不足している食べ物を色からチェックできます。色から選べる野菜果物字引き。